6/11/2018

マウちゃんが亡くなった日。

昨日の土曜日午後に長年寄り添ってくれた飼い猫のマウちゃんが
15年の生命を全うしました。

マウちゃんは過去に何匹も飼っていた猫の最後の一匹でした。
ただ今まで飼った猫の中で一番人懐っこく
朝まで人間の布団の中で寝るぐらいの猫でした。

15年前にはじめてこの子と遭遇したことを今でも覚えています。
それから月日が立ち
家族の背景もがらりと変わっていきました。
母親の手術や父親の介護等・・・。

当然自分の背景も変わっていきました。
そんななか猫は文句も言わずに、いつもそばにいてくれました。

この子が年老いて行くと、年に何度か食事を受け付けなくなることが
それに伴って回数も増えていき、昨年の今頃からは
そうした不調の回数も増えていきました。
そのたびに仕事が終わってから動物病院の先生に診てもらいに行きました。

ただ私達も過去に何匹も猫を飼っていて、猫自体の寿命が近づいていることを
なんとなく感じていました。

まだ元気なときにこの子と一緒に寝ているときに
この子が居なくなった時のことを何故か考えてしまっていました。

結局その時が昨日来てしまったわけです。
前の晩に風呂上がりに猫のトイレにふと目をやると
マウちゃんがうずくまっていました。
慌てて部屋に抱きかかえて、そのまま横にさせてあげて
最後の晩は母親と一緒の布団で寝たそうです。

朝起きると、まだ辛うじて息はありましたが
ただ息をしているだけの状態で、午後私達の前からお別れしていきました。

覚悟をしていたので、悲しかったのですが
衰弱の辛さからやっと開放されたのかと思うと、少しホッとしました。
それほど最後は痩せて体がくっつきそうなぐらいでした。

いろいろと後悔した事も思い出して、もっと遊んであげれば良かったとか
でも、それ以上にこの子に感謝の気持ちで一杯でした。

うちの家族は世間様に誇れるようなまっとうな家族ではないので
そうした家族の不協和音をこの子も含め過去の猫たちがいた事で
どれほど緩衝されたかと思うと、ほんとに家族の一員だったと思います。

15年
時代は本当に変わってしまいました。
普段自分の過去を振り返ることはなかなかないことだと思います。
それほど私の過去は立派な過去でもないですし。
かえって思い出したくない辛い思いのほうが多いように思います。

うちの母も体が強い方ではないですが、ずっと猫の世話をしてきました。
それも、母にお疲れ様ですと言ってはいませんが、よく世話をしてくれたと思います。
今日がお葬式でしたが、一晩母親は冷たくなったマウちゃんと一緒に布団で
寝てくれたそうです。

今までうちの猫が亡くなってずっとお世話してもらっていたお寺さんに
今日お葬式に連れて行ってあげました。

体調が悪くなって、頭の片隅にいつもマウちゃんの事が気になっていて
それでも、お葬式が終わって30年近くぶりに
うちの家は人間だけの状態になり、そこに自分がいると
なにかポカンと穴が空いた感じになりました。

マウちゃんも含め、今までうちに来てくれた猫たちと一緒に
いろいろと楽しい時間を自分の人生の中で過ごすことができ、感謝です。
マウちゃんありがとう。安らかに・・・。

先週まで歩いていたマウちゃん

元気でぷくぷくだった頃のマウちゃん
 マウちゃんありがとう、安らかに。