我々二人のスーツケースを入れっぱなしで忘れてしまい
半ばあきらめていた時に、帰りの飛行機を空港で待っている時に
電話で荷物を預かっていると連絡をくれた中国人の親切な人のところに
約半年ぶりに自分たちの荷物を引き取りに再度上海に向かいました。
彼は私のスーツケースについていたタグを見て電話をしてくれ
その後はwe chatにて色々と連絡を取り合ってくれました。
なぜUBERのドライバーから彼に渡ったのかは実際にお会いするまでは聞きませんでしたが
少なくとも、大きな荷物を半年近く保管してくださり、今回食事を一緒にしたホテルまで
持ってきてくれました。
情報とは恐ろしいもので、実際私も去年中国に行くまでは、恥ずかしながら
中国での日本人の立ち位置は、非常に肩身の狭い思いをするのでは無いかと思っていました。
今回で3回目の中国になりますが、いかに自分の視野や世界が狭かったのかを振り返ると恥ずかしくなる感じです。
大寒波の知らせでひょっとして飛行機がキャンセルになるのかもと
出発まで本当に心配しました。これ以上長い期間預かってもらうことは出来ないからです。
おかげさまで私達の便はちょうど出発時に小雪が舞い初め、なんとか無事に離陸することが出来ました。
いつものように朝食はStar Alliance loungeでささっと、頂きます。
機内誌にはどどーんと絶賛発売中のMate9の広告が載っていました。
機内で買ったばかりのMate9にChinaMobile香港のローミングSIMと交換します。
今回帰国まで唯一LINEの送受信が非常に不安定でした。
他のフェイスブックやInstagram、Google等は全く問題なく使えたので、
やはりこれはLINEと香港SIMの相性なのか
まさかの規制なのか不明なままでした。
今回泊まったホテルはインターコンチネンタルpuxiです。
中心部から少し離れた上海駅の近くにある大型ホテルですが、円高の時に予約しておりましたので、とても安く宿泊することが出来ました。
部屋はとても広く、音も殆どしないとても静かな環境でした。
トイレもシャワートイレがあり、バスタブも大きくリラックスすることができました。
チェックインを済ませて、たちまち友達の理容に一緒に行くことにします。
ネットで調べる理容店は日本語が通じる高級店ばかりで、非常に高く、たぶん
なんのおもしろ体験もないと思い、以前来た雑居ビルの中にいろいろ美容室があったので
行ってみることにしました。
殆どの店は値段が掲げられていて、何軒が回って一番安くて繁盛してそうな店にしました。
全く日本語が通じませんが、毛染めとカット大丈夫?と翻訳や身振り手振りで見せると
兄ちゃんは、カモンと行って直ぐに友達を席に座らせ、まずはじめに毛染めから始めました。
私は先日に日本で切っていたので、友達のカットをソファで待つことにしました。
するとなんということでしょうw
店内のおばさんが我々が日本人だということに気がついたようで、意外と通じる日本語で
色々と私たちに話しかけてきて、どうやらおばさんは新宿で以前働いていたことがあると言っていました。
なんか、多分向こうも奇しかったのか、どこに泊まってるのとか、旅行に来たのとか
話しかけてきてくれて、それをおばさんが廻りの中国人のお客さんや店の人に
通訳する感じでした。
少なくともこうした空間で、所謂日本人が刷り込まれている、反日的な雰囲気は微塵も感じることもなく
非常に楽しい雰囲気の中、会計になりました、毛染めとカットで日本円で2500円程でした。
友達も満足して、またここに切りに来ようと言ってましたw
店の前で店員がラーメン食っていたりと日本では考えられない雰囲気でしたが
正直私はもう慣れてきました。
安く理髪してもらえるほうが、メリットがあるし、べつに異常なサービスなども要求していないからです。
一旦ホテルに帰り、荷物を預かってくれている青年に日本からのお土産をもって、
今日の待合せのhyatt on the bund shanghaiの31階にある飲茶Restaurantを予約していたので、タクシーで向うことにしました。
ロビーに行くと、初めて合う青年が私達のスーツケースと一緒に待っていてくれました。
私は、ようやく半年間の不安や彼に対する申し訳ない複雑に入り混じった気持ちなどが
この瞬間に消えたことと、彼に対するお礼が自分の口から直接伝えられたことに
安堵と感謝の気持ちでいっぱいになりました。
3人でエレベーターにのりRestaurantに入り窓際の席を用意してくれていたので
彼に夜景が見れるように座ってもらいました。
色々と食事をアラカルトで頼みつつ、ここに至った経緯や中国の事や、彼のことなどを
レポーターが質問をするように聞いてしまいました。
まず何故彼がドライバーから荷物を預かることになったのか
なんと彼が私達の後偶然そのUBERに乗車し、社内で日本の上司と日本語で電話していた時に
ドライバーさんから、「今日乗せた日本人が荷物を忘れたんだけど、なんとかしてあげることができないか?」と伝えられたそうです。
彼は日本に6年間暮らしていたので、ほぼ完璧な日本語をはなします。
偶然というのは不思議なもので、おそらくこうした環境がそろって、彼と私達がこうして
食事をしているのも、UBERの配車システムが違う車両を彼にアサインしていたら
私達の荷物も戻ってこなかったかもしれませんし、こうして食事をとって話し合うことも無かったことでしょう。
正直忘れた事に気づいた瞬間、先ずもう戻ってこないと思いました。
日本では外国人が忘れた荷物を日本人が警察に届けて元に戻った報道はされて
それをみた日本人も、日本人素晴らしいと思うかもしれません。
ただ、私の台湾の友達が昨年日本でパスポートいりのバッグを阪急電車に忘れたのは
結局彼の元に戻ることはありませんでした・・・・。
そして、中国のマナーの悪さや、日本製品を叩き壊す映像や、日本で爆買いをして
騒ぐ、温泉施設のパクリ、上海ディズニーランドのマナーや事故。
所謂そういった日本人が見下しやすい報道しか私達も目に触れることがなく
自分もそうした報道によって、バイアスを掛けられていた事も事実でした。
確かにマナーの点や公共性の部分は彼自信も中国はまだ未熟だと話していましたが
こうして色々と助けてもらったことに、人を色眼鏡でみたり、国家の政治と同列上に
一般市民までもを一色くたにレッテル貼りをして、毛嫌いすることは間違っていると感じました。
本当は運転手の人を知っているようだったら、その人にもお礼がしたかったのですが
そこまでの情報がなく食事の最後にみんなで夜景を見ながら、ありがとうございましたと
心のなかで呟きました。
私達の行った二日間は大気汚染も殆どなく、上海の美しい夜景をこうしてみんなで見ることが出来ました。
食事が終わってこの日は素直にホテルに戻りました。
彼にはまた上海に来たときは連絡するので、一緒に食事をしようと行って、さようならをしました。
二日間の朝はホテルで朝食を取りました。
とても広いRestaurantで、食べきれないほどのmenuがあり、朝から腹がパンパンです。
豚になった身体を少しでも戻すために、プールへ泳ぎに行きました。
二日目の日曜日、私はホテルの近くにある中国工商銀行へ銀行口座を作りに来ました。
日曜でも窓口は一つ空いており、受付のおばちゃんのマシンガン中国語に頷きながらも
整理番号を教えてもらい、自分の番号が呼ばれるまで待ちます。
行員のお姉さんは能面のように無表情をしていましたが、英語で口座を作りたいと告げると
それ以降は英語で会話が通じ、無事に口座を作ることが出来ました。
最後わざとお姉さんに満面の笑みを御見舞すると、クスクスとようやく笑ってくれたので
笑うと可愛いやんと思いましたw
ネットバンキングようのUSBのドングルは違う窓口で待っててと言われたので、
少し待っていると、太っちょの兄ちゃんがネットバンキングの手続きをするも
どこかで、画面が前に進まないのか、上司みたいなオジサンに色々聞きつつ
もしかして、これはハネられるのかとヒヤヒヤしながらも、なんとかネットバンキングも
開通して、ドングルをもらうことが出来ました。
口座開設の次はXiaomiの直営店に出向きました。
綺麗なショッピングモールの中にひときわ人が沢山いる店があり、Xiaomiの店でした。
一通り店内を見学して、友達はヘッドフォン、私はモバイルバッテリーを購入しました。
AMEXは使えずに現金で支払いました。
色々と欲しい物がありましたが、荷物になるのと貧乏なので、また今度にしました。
二日目の夜飯はハンバーガーの店に行きました。
Bistro Burgerと言う店で、期待していましたが、ちょっと自分たちの口には合わなかったです。と言うのも、結構油っこくて、パテも下味が殆どなく、パンも冷たかったです。
オニオンリングも、衣がつきすぎていて、油の塊みたいになっていたので、少し残しました。
ここはもう来ないと思います。
最後の夜はマッサージを予約していたのですが、少し遅れそうになったので、
到着した地下鉄の駅から10分ほど遅れますと電話をしました。
駅の出口から歩こうとすると、バイクタクシーのおじさんがいて
最初スルーしたのですが、疲れていたのと寒かったので、おじさんのところに向かって
いくらかと訪ねます。
300円程で行ってくれたので、値切りもあえてせずに、バイクタクシーのお世話になりました。
店に到着してお金を渡すと、アリガト!と日本語で言ってくれたので、これには驚きました。
おそらく日本人観光客でバイクタクシーに乗る人は殆どいないと思われる中
笑顔でアリガトって言ってくれたのは、普通のタクシーの運ちゃんよりも全然愛想良かったです。
帰国の日、夕方のflightなので、荷物をホテルのコンシェルジュに預かってもらい
色々と街を見て回ります。
ホテル近くの不夜城商厦と言うビルに行きました。
ここはスマホの店が沢山入っており、修理や小物やそのたなんだかんだで
スマホ天国みたいな建物です。
猫が店番をしているのも中国らしいですねw
正に手机王国!!
結局ここでMate9の純正ケースを買いました。
お兄さんにいくら?と言うと日本円で1800円ぐらいだったので、日本や直営店でかうより
やすいので、値下げ交渉をしましたが、これはちょっと無理と言われて
その値段で素直に買いました。
さっそく装着すると、さすが純正品、とても軽く薄くて、マグネットによるスリープなどにも
ちゃんと対応して、デザインも良く、買ってよかったと思いました。
その後前回ゆっくり見れなかった田子坊に行き、色々見学してこちらでLunchを食べました。
このPIZZAはとても美味かったです。
マグレブに乗っていざ帰路に・・・・。
帰りは愛ちゃんがお見送りしてくれました。
毎度のことながら出国時の荷物検査で結構待ちました。
二泊三日の不思議な旅となりましたが、今回は荷物の忘れ物もなく、日本の空港も雪の影響は済んでおり、無事に到着することができました。
本当に荷物を預かってくれた青年と、UBERの運転手のおっちゃん
前回夏に泊まったホテルで親身になってくれた中国人マネージャーの方
色々とお世話になりました。ありがとう。謝謝。