1/16/2013

英国HMV破産申請へ

こんばんは

今日英国HMV社が破産申請をとのニュースを見ました。

私がまだ20代前後、外資系のレコードショップが一斉に日本でもお店を増やし始めました。
タワーレコード、HMV、ヴァージンメガストアなどなど
田舎者の私は当時いろいろな種類が置かれた広い店内で店員のリコメンドが書かれたCDを見たり買ったりすることが
なにか、都会的な感覚だった記憶が懐かしいです。

洋楽のアーティストが握手会を開催するのに並んだり・・・。

いろんなジャンルの音楽をいろんな形で発信していたと思います。
ラジオのチャートなどとも連動して、渋谷系などど言われた音楽が始まった頃だったと思います。

それがほんの20年ほどで崩壊していくとは思いもしませんでした。

レコードがカセットに変わって、そしてCDに変わった時点でデジタル信号に音楽は変換されたわけです。

当時はインターネットやブロードバンドなどが無い時代だったので、リニア録音された容量の媒体を配布するにはCDしか考えられなかったですし、その後さらなる高音質のSACDなども出てきましたが、なんとか今でもCDという媒体でかろうじて音楽は売られています。

私はiTunesストアが出てきた頃から、アルバムをデータで買うことの違和感がずっとあり、未だにアルバムはCDで購入しています。
一年に数回ほど一曲だけ買う時もありますが、私にとってLPやCDなどのパッケージとして買うことが、自分の中での掟のようなものになりました。

音楽を聴く環境や聴き方は十人十色千差万別で、特にどういった聴き方をしようがそれは咎められることでもないですし、聴いている本人がローファイであろうがハイファイであろうが関係無いと言う人にとっては、YouTubeのストリーミングでも十分な人もいるわけです。

コダックや富士フイルムが、フィルムを製造しなくなるのと同じように、いずれかパッケージとしての音楽の配布というのも終わりを迎える時がくるのかもしれません。

音楽好きとしてはなにか悲しい気持ちではありますが、70年代からミレニアムまでの30年間というのは、ミュージシャンにとっても、とても贅沢に音楽制作ができる時代だったのかもしれません。

松田聖子が80年代登場し、彼女のレコーディングや音楽制作には大変なスタッフが関わり
一つのブランドとして確立させられたのも、好景気だった時代だったからなのかもしれません。
先日新聞の投書欄で昨年の晦日の紅白歌合戦の内容に対して、どちらかというと悲しい意見の投書がありました。
私も殆どみていないのですが、すでに出演者で半分ほど全く知り得ないタレントもたくさんいるわけです。
30代の私ですら非常に違和感をかんじるのに、60代の女性が感じた違和感は相当なものだったと思います。




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