12/12/2012

寺尾紗穂さんの名古屋ライブに行ってきました。

今月はライブ三昧です。

ようやくというか、遂にこの辺でも雪が積もりました。
日本海側はこの先数ヶ月天気が良くない日が続きます。

環境の事に自分が無関心だった頃は、嫌な季節だと感じていましたが、今はこの季節に積もる雪が山に染みこみ保水の源となることを思えば
里山に積もる雪も、それは私たちに欠かせない重要な役割なんだと思えるようになりました。

先日の土曜日に名古屋で行われた寺尾紗穂さんのライブに伺いました。
ライブと行っても、裏道の住宅街にある空色曲玉というオーガニックカフェでのライブです。
夕方の6時オープンで7時より開演です。
その日私は昼過ぎに栄の繁華街に到着して、買い物をしていました。
栄に車を駐めていたので、そこから千種にある会場まで、歩いて行きました。
歩いて20分位で、到着しました。
少し早く来てしまったので、駅前のミスドで寒かったこともあり、お茶を飲むことにしました。

空色曲玉は小さく可愛い空間で、靴を脱いで板の間に並んだ椅子に、席を確保しました。
膝掛けなども用意して下さっていたので、寒かったですが、カフェの中はとても暖かかったです。
会場の様子。
今年の夏に大阪であったライブに続いて二回目のライブです。
ピアノ弾き語りの非常にシンプルな構成で、彼女の息づかいやピアノのpp〜ffまでがダイナミックに伝わって来ます。
比較的小柄で、か細い風貌からは想像も出来ないような表現力で、彼女の歌の世界に引き込まれます。
今回、会場のPAはとても機材がシンプルというかチープというか、アンプにダイナミックマイクを繋いだだけのPAで、リバーブすらも一切ありませんでした。
部屋の残響も殆ど無く、少し歌いにくかったかもしれないと感じますが、その分ダイレクトな感じを受けるライブでした。

前回のライブでもJoni MitchellのA Case Of Youのカバーを歌われました。
カバーと言っても、ほぼ日本語訳したような歌詞でカバーされています。
A Case Of Youと言う曲は、歌詞が少しショッキングというか
人を愛しているという表現で、JPOPにありがちな、「あなたが大好き」でとか
なんの捻りもないチャットの様な歌詞とは違って

こういう例え方もあるもんなんだと、感じる曲です。
色んなミュージシャンもカバーしていますし、私も好きな曲です。

この歌詞の内容など、とても寺尾さんにマッチしていると思うのは私だけでしょうか?
彼女の歌詞は、所謂一般受けるするような内容ではなく、どちらかというと
かなりエキセントリックに感じる方が多いと思います。
彼女は根っからの文学人でもあるので、当然と言えば当然なんですが
ライブに来ている人たちも、どちらかというと、文系というか草食系というか、そんな雰囲気の、私よりも若い人が多かったです。
名古屋のお客さんはとてもおとなしいというか、演奏中はみなさん真剣に聞き入っていました。
アンコールでリクエストがあったのですが、みなさん若くて大人しいのか黙っていたので、私が厚かましくリクエストさせて頂きました。
この日は朝からとても風が強くて、今にも雪が舞ってきそうな寒い日だったのが印象的だったので、
この曲を歌って頂きました。

私は今の音楽制作が非常に厳しいこの日本で、彼女のような才能が出てきたことをおじさんながら嬉しく思っています。
彼女自身がこの才能を大切に、今後も音楽制作をしてくれることを願いたいです。
小さなライブハウスでの演奏でしたが、とても温まる気持ちで名古屋をあとに帰りました。

0 件のコメント: