前回の話でぜひ夏休み中に念願の高校野球が生で見に来てみたいと話してくれていました。
ぜひその時はまた一緒に同行してほしいと言われていたのですが、てっきり社交辞令的な
会話かなと思っていました。
6月からそうこうしていると、ゲストさんからメッセージが入りやはり8月に高校野球を見に行きたいので、よろしければ一緒に来てくださいとの事でした。
私はびっくりしてまさか本当にまたお声がかかるとは思ってもいませんでした。
そこまで一回のご案内で、信頼していただいたのはとても嬉しかったです。
人間というのは2回目に行動にうつすか否かで本音がわかるものです。
喜んで引き受けました。
8月8日に京都方面は夜のスコールで電車などが遅れたようで、関西空港から
京都のホテルにゲストさんが到着したのは、すでにかなり遅い時間でした。
それも計算してこの日は夜ご飯を9時半から予約していたので、浴衣を着付けてあげてから
烏丸の居酒屋さんに遅い晩御飯に向かいました。
ずっとスマホで高校野球の生中継を流し見ながら一緒に晩御飯を久しぶりに食べました。2回目になると一回目の緊張感もほとんどなくなり、有能なゲストさんはかなりの日本語を
短期間の間に覚えており、時折翻訳が必要なくらいに、基本的な会話は日本語でもできる感じになっていました。
明日は高校野球の観戦に行くので、この日は一次会だけでゲストさんの泊まるホテルまでお見送りして、いったん私の寝床のホテルに戻りました。
夕方からの午後の部を指定席でゲストさんがすでに予約してくれていたので
野球場へ向かいます。
初めて体験する生の試合の臨場感に非常に感激していた感じで、ご一緒させていただき
良かったなと感じました。
テレコンバーターをかましていますが、なんとか充分スマホよりは全然キレイに撮れました。
いつも以上に沢山いろいろと話してくれていました。
しゃぶしゃぶよりもすき焼きの方が美味しいといってすき焼きをたくさん食べてくれて
よい思い出になり帰国してもらえるようで大変良かったです。
実はゲストさんから大変素晴らしいお土産を頂きました。
ゲストさんが6歳のときに書いた絵を、なんと私のメッセージを左に書き添えて、日本まで
ポスターケースに入れて持ってきてくれたんです。
私は、自分のホテルの部屋に帰って改めて、絵を広げて見ていると涙が出てきました。
どんな高価な品物よりも、ほんとうに嬉しかったです。
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個人が分かる部分は消してあります。 |
自分の事を信頼して、そして約束通り本当に自分が書いた絵に私へのメッセージを筆で追記して
渡してくれました。
こんな素晴らしい事があるのでしょうか?
国籍や人種などまったく関係ない一人ひとりの人間同士の信頼関係や、人を思う気持ちが
本当に嬉しかったです。
この絵は、表装に加工してもらって、お軸にして大切にしようと決めました。
世界で一つだけの素晴らしいプレゼントです。
メッセージはこうです。
君子清風
「君子のように澄んだ清らかな風」という意味。徳のある人物を風にたとえて称える言葉。
〇〇先生存念
「〇〇(私の事)先生を想い、心に留めて(この絵を描き記す)」という意味。
乙巳夏月
干支で「乙巳(きのと・み)」の年=2025年を指す。夏の月(夏頃)。
〇〇於海上
「〇〇(ゲストさんの名前)が海上(上海の雅称)にて記す。」
22歳の若者が、こんなにも奥ゆかしい心のこもったプレゼントをしてくれたことが
私には本当に奇跡のようなんです。
一つ一つの言葉の選び方をとっても、なんと芸術的な感性をもっているのかと
驚きました。
私は現在日本が、外国人への排外的な雰囲気に包まれつつあることに
少し違和感を感じています。
このようにしっかりと日本の文化を感じてほしいと丁寧に誠心誠意向き合えば、
こんな素晴らしい青年と一期一会のご縁をいただき、年齢など感じさせない尊敬を私も抱くことができるのかと思いました。
こんなにも優れた感性の持ち主が今どきの日本人でもこの年令ではなかなかいないとおもいます。
外国の文化を尊重し、自分にフィードバックして、将来につなげる事は本当に素晴らしいと思います。
非常に優秀なゲストさんなので、将来素敵な道をきっと歩んでいかれると思いました。
私は早く表装したものが出来上がってこないか、わくわくしながら待つことにします。
人間の出会いを憎しみにすることも、こうしてかけがえのないものにすることも
人次第だとおもいます。
一回目のアテンドのときに一期一会の気持ちでご案内して本当に良かったです。
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