こんにちは
快晴の土曜日以前から訪れて見たかった滋賀県新旭町の針江地区・生水の郷に行ってきました。
前日の予報で晴れとの事だったので、夕方前に急遽事務所にツアーガイドの予約の電話を入れました。
丁度琵琶湖のむかいがわの私の生活する長浜市から車で1時間半ほど行くと、静かな集落に到着しました。
ここで不快だったのは自衛隊の演習場からのボンボンと言う不快な音が、この美しい集落には完全にノイズとなっていたことが残念でした。
似合わないですね、本当にこんなに美しい集落に、あんな音・・・・。
話が脱線するので次に進めます。
公民館のちょうど隣に、川端ツアーの受付事務所が設置されています。
私が一番乗りでしたが、既に係の方と思われるご婦人がいらっしゃいました。
受付を済まして、ツアー開始まで子供と遊んでいました。
だいぶ前にNHKのドキュメンタリー番組で、こちらの衝撃的な特集番組がオンエアーされたあとから一斉に訪れる観光客に、さぞ地元の方も驚かれたかと思います。いろいろと地元の方で協力して、こうした取り決めにて案内をして頂けるようになっています。
今回訪れた場所も、全て私有地で個人の方のご好意で、ガイドの中に組み込んで頂いているところばかりです。
絶対に急に伺って、徘徊することがないようにこれから訪れる方はルールを守って下さい。
受付を済ませると、上の写真の様な札を必ず首からかけて地区の中を見学する仕組みになっています。
これを付けずに見学しないよう気をつけましょう。
地区の中を流れる一番大きな川には、3種類の藻が生えているらしくて、年に四回170世帯のみなさんが人海戦術にて
刈り取りされるそうです。
その時ばいかもを間違って切らないようにきをつけてるとおっしゃっていました。
既に今日ばいかもも少し花を咲かせていました。
公民館のすぐ隣には、大きな水車が水の音を立てながら回っていました。
5月の心地よい天気と相まって、非常に清々しいです。
こちらの壺池がこの地区で一番初めにできたものらしいです。
この池の砂の部分からわき水が可愛くわき出している光景は、なんだか素敵です。
ここからもう少し行くとおさかな旭さんというお店がありまして、なかで試食させてもらいました。
こあゆの醤油で煮たものですが、まだあゆが小さく非常に美味しいので4パック買いましたw
こちらの写真が一番説明がしやすいです。
3段構造になっています。
まず鉄のパイプを地下15メートルほど打ち付けるだけで、なんと勝手に自噴水が地上にわき出てきます。
わき出てまず、一番上の壺池という部分に流れ込みます。
一番下の端池部分に鯉や、小さな魚を放流して、上部で排出されたものを魚が食べてくれて浄水の役割も果たしているそうです。
実際の家庭内生活排水は全て下水道に流れるようになってるそうなので、かばたに流れ込むことはありません。
今日はお釈迦様の花祭りにちょうどあたったらしく、正傳寺さんでうまれてはじめて甘茶というのを頂けることになりました。
突発的にお寺を近くに居たおじさんにご好意で案内して頂き、みなさんにお茶を振る舞って下さったあと
直ぐさまお茶碗を近くの洗い場で、ガイド役の上原さんがきれいに洗って下さっている姿を見ました。
最近特に思うようになったのですが、人間が生活していくバランスがやはりこうした集落の中では暗黙のルールとなっていて
こうしたきれいな水のネットワークを構築するのも、全てバランスが左右しているんだと感じます。
人間同士の暗黙の信頼関係や、なんというか、男と女、大人と子供の言葉では言い表せないニュアンスのようなもの・・・・。
わーわーわめき散らす方がいくら女はきれいが勝ちとか言っても、私にはガイドをして下さった上原さんの方がどれほど
愛おしく、女性が本来持っている暖かい部分を感じ取れたのは言うまでもないです。
目上の人を立てたり、ご主人を立てるという行動がこの時代の人は身体に染みついているのでしょう。
話が脱線するので、また元に戻しますw
ガイドの上原さんとこちらのおじさんが、小さいときこの絵を見るのが凄く怖かったんだって話されていました。
少し前まで、こちらの仏像が県の申し出で出張されていたそうです。
お寺の境内を流れる川もとてもきれいです。
境内の中に大きな池があります。亀ヶ池と言って、お話によると昔は沢山亀がいたらしいですが
石を周囲に積み上げてから、亀がいなくなってしまったらしいです。
ただ、ガイドのおじさんによると、以前岩の上で甲羅干しをしている亀を目撃したことがあるとのことでしたw
お寺を出ると、クレソンが沢山生えているんです。ガイドの上原さんはみんなに摘んでくれました。
上原豆腐店さんは昔ながらの手法で手作り豆腐を作っています。
持って帰れないのが残念です。
欲しい人はクーラーボックス持参で来た方がいいですね。
ここは、近所の子供達が学校に行く途中で飲めるようにしているとお話して下さいました。
学校まで時間がかかるので、これからの暑い季節この川端は子供達の憩いの休憩所となるそうです。
っほんと贅沢ですよね〜。
お家の離れにこうやって川端用の小屋のような所があって、そこにはこのように漬け物の桶や、魚を捕るカゴとか
色々置いてあります。
これは漬け物の桶だそうです。
この小屋の中は、清流が循環しているために、虫がわかないそうです。
ですから小屋の中に漬け物を置いておかれるところもあります。
清流が小屋の内部の空気循環をするらしいです。当然水も溜まり水にならずに、虫なども寄生できないのでしょうね。
こちらの集落を歩いていると、各ご家庭の庭先や家の周りに、こうした花をきれいに並べておかれる家が沢山ありました。
水が豊富との理由もあると思いますが、地区の方の意識がそうさせるんでしょうね。
こちらの川も時期がくるともっとたくさんの梅花藻が咲くらしいです。
私が行ったときは、まだほんの少ししか咲いておりませんでした。
この辺の近くだと、米原の梅花藻が有名ですが、やはり水がきれいな川にしか咲かないそうです。
約2時間近いガイドを追えて、スタート地点の公民館まで戻ってきました。
毎日こうした観光客が来られるようになり、集落の方達も初めは戸惑われたことだと思います。
それでも、こうして、町ぐるみでガイド制のツアーを企画したり、整備して下さることは非常に感謝すべき事です。
個人情報とうるさい世の中になりましたが、この誇らしい昔ながらの暮らしの知恵と自然との共存を、町の人たちが
一丸となって、このような形で拝見させて頂けることの裏にも地区の方達の好意と掃除や整備があっての事です。
上の写真は体験宿泊施設です。
こちらの家を丸ごとお借りして、この地区に暮らす人と同じように水を使い、水や自然に対して敬意を払いながら暮らす
体験が出来ます。
1泊3000円で1人泊めて下さるそうなので、これは私是非是非またこちらの施設も利用してみたくなった次第で御座います。
今回ブログ内でも、極力個人宅の方の川端の中の写真を掲載することを控えました。
本当は数件のお宅のそれぞれ違ったかばたを写真に収めさせて頂きましたが、ブログでの紹介は控えました。
実際にそこで本当に生活をしている部分なので、私なりの判断です。
そして、このブログを見てもらえた方には実際に時間を作ってもらい、足を運んでご覧頂く方が感動できると思ったからです。
ガイドをして下さった上原さん本当に、ありがとう御座いました。
kabata harie at EveryTrail
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