5/16/2012

海津大崎の町並みツアーに参加してきました。

こんばんは。

13日の日曜日に、去年台風後の土砂崩れにより中止されてしまったマキノ町での
海津大崎の町並みツアーに参加してきました。

海津大崎は桜の通り抜けでもの凄く有名ですがそれ以外にも重要なのは
こちらの地域が文化庁の「重要文化的景観」に指定されていることです。

http://www.bunka.go.jp/bunkazai/shoukai/keikan/bukken.html#07
上のリンク先には文化庁の滋賀県の部分に飛びますので、詳しい事はその辺を参考にして下さい。

滋賀には近江八幡の水郷と、高島市内の私の大好きな場所でもある針江地区、そしてこちらの海津大崎となります。

実は去年私たち長浜市にある旧西浅井町の菅浦地区も、この重要文化的景観の選定を目指すための調査が始まりました。

管浦地区というと、先月に私がお花見カヤックをやった場所でもあり、昔から父親に連れられてよくこちらの菅浦にも来ていました。是非とも長浜市の菅浦という静寂の集落が選定されることを願う所です。

と言うことで、いつものように、写真を追いながらツアーの様子を紹介していきます。

集合はマキノ駅前に午前10時です。
なんとこのツアーは無料なのですよ。
今回は農繁期と言うこともあり、ガイド役は地元の方に変わって、マキノ町地域観光のキーマンとも思える、マキノツーリズムオフィスの女性の方がガイドをして下さいました。

マキノ関連のイベントで、いろんな所でお顔をお見かけして活躍され、今回のガイドも
声の大きさでは負けないとのことで、拡声器無しでの楽しいガイドをして頂きました。

 マキノ駅を出発して、徒歩にて約4キロほどのツアーの開始です。
時間にして2時間となり、終わる頃にはお昼ごはんとなります。

まず向かったのは、駅から琵琶湖に真っ直ぐの所にある、湖のテラスです。
上の写真はそこの浜よりの琵琶湖の眺めです。
このテラスはバブル期に建築されたものだと思うのですが、やはりこういったコンクリート物は
これから見学する物と比べて、なんだか今になっては儚さを感じてしまいます。
昔はこちらのテラスの棟からレーザー光線とかが夜に出ている演出もされていて
だいぶ前からその演出は中止されたそうです。J党の時代にはこうした意味の解らない建物が大量の税金を投与されて頻繁に建設されていたので、私的にはこの海津地区にこうした建物があることに少し違和感を感じずにはいられませんでしたw

まあそんな話しはおいといて、続けます。

左に見えている島は竹生島となります。
この日の天気も朝から最高の天気になり、歩いていると暑いぐらいでした。


地域の暮らしと、自然環境が密接に結びつき、なおかつ昔の景観が保存されている地域です。
上の写真の看板にはその水辺景観の説明が詳しく書かれております。

集落の中を歩きながら、町並みと、琵琶湖の境目を私たちは今回のツアーで
ゆっくりと見ることが出来ました。
石垣の向こう側には美しい奥琵琶湖のパノラマが広がっています。

今回友達と参加致しましたが、こちらの地域に暮らし、朝起きてこの偉大な景色を毎日見ると言うことは、なんと贅沢な事でしょうと話していました。

多雪地域と季節風や波の影響を多大に受けてきたこの海津地区は
この自然の環境から家屋に風よけとなる垣や板戸を用い、かつ湖岸側には石積が築かれることになったと、頂いたパンフレットに書かれています。

上の写真の蓮光寺さんには、そんな海津の石垣を築かれた代官・西与一左右衛門の顕彰碑が残されています。
海津と言えばこの石垣が琵琶湖と住人の暮らしの境界線として、印象的でダイナミックなビューのキーとなっています。

集落の中心部には、海津大崎の漁港があります。
上の方の写真は、昭和13年に建築された、海津漁協組合の旧倉庫となり、かなりのビンテージ感を醸し出しています。

 
こちらの漁港に足を踏み入れた瞬間に、私の猫センサーが直ちに反応をしました。
ゆっくりと撮影できなかったのですが、やはり猫がもっとたくさんいそうです。

 

上の右の写真の奥には、海津天神が見えています。
毎年4月29日には、こちら海津の大きなお祭りでもある、力士まつりが開催されます。
海津に産まれた男衆はお相撲さんではないですが、この力士まつりの時には
勇ましい回し姿になり、集落内を御輿を担いで廻るそうです。

一つ西側の大通りを自動車が通るために、海津の集落内は殆ど車などが通りません。
日曜日などは自動車よりも、ロードバイクに乗ったサイクリスト達の方が多いかもしれませんね。

 
集落の中にはいくつかの商店があります。
左の写真は明治の初めに創業されたという竹生嶋というお酒を製造されている酒蔵さんです。

そして、左の写真の海津小学校は、なんと!!!
学校の前にカヤックの船着き場があり、こちらの水路を通って常習的に子供たちが
琵琶湖にカヤックで乗り込むそうです。

私もこの周辺の琵琶湖で子供たちが救命胴衣をまとい、カヤックをしている光景を見たことがありますが
なんと贅沢な環境にある小学校でしょうか。
こういった所の少人数で自然環境に密接している所に引っ越した方が、子供たちの教育には
もしかして良いかもしれないですね。

 
ツアーも中盤にさしかかると、海津の一番北の方に到着します。
以前、こちらの地区にあるカフェにてお茶を飲んだ時に
この絶景は体験済みでしたが
改めて、こちらから見る海津の石垣のダイナミックさと、琵琶湖の碧のコントラストは唯一無二のビューでもあります。

海津の石垣はこちらの北に向かうほど時代の力関係とリンクして、石垣の石の大きさが大きくなっているそうです。
そうみると、たしかに北の方にいけば行くほど石垣の石が立派な大石になって、まるで
お城の石垣のようになっています。
海津北側には「イケ」と言われる上の写真の様な水場が二つ存在しています。
周囲の人々が今もこちらのイケを管理しているそうです。
むかしはこちらで老いも若きもの女性達が、いろいろな話しを語りながらコミュニケーションをしていたのでしょう。
今どきの新興住宅に住む若嫁さん達からは考えられない女性コミュニティが存在していたのでしょう。

それが良いか悪いかは独り者の私の口からは差し控えさせて頂きますけどww

ほかにも見所は満載ですが、ざっとこんな感じで、今回の海津大崎ツアーは終わりです。

この後はツアーでかいた汗を流しに、てんくう温泉にどっぷりと浸りに行きました。
近いようで遠い湖西・高島ですが
まだまだ魅力的な場所がたくさんあります。

是非みなさんもお時間があるときに行かれてみることをオススメします。

マキノツーリズムオフィス
http://www.eonet.ne.jp/~makino-to/
高島市観光協会
http://www.takashima-kanko.jp/index.html



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