6/06/2012

青い夜のさよなら 寺尾紗穂 到着。




寺尾紗穂さんの
新しいアルバムが届いてた。

青い夜のさよなら。



明らかに以前に発売されたアルバムとは
指向が違った感じです。
といっても、それはアレンジでの話しで。

歌詞や、メロディーに関しては彼女の独特の世界観は顕在しています。
CDが売れない時代。
こんなアルバムをメジャーレーベルから発売したMIDIさんは偉いと思います。

ホームレスをはねてしまった歌。
原発の歌。

東芝EMIからは絶対に発売できない音源であることは確かです。

都市の、隙間や
陰や
流れてしまっていく現実を、彼女なりの視点で音楽で表現する才能は素晴らしいと感じます。

今回のアレンジも賛否はあると思いますが、空間演出的な音作りは嫌いではないので
今回のアルバムタイトルがコンセプトとするなら
合っていると感じました。



話しは変わって
今日読売新聞にイワタニ産業の社長の名前入りの
原発動かしてよ〜!!
ってな、全面モノクロ意見広告が掲載されていました。

読売新聞を購読されている方はご存じだとは思いますが

いつも思うことがあります。
原発を動かして欲しい殆どの人は、まるで他人の言葉を代弁しているかのように振る舞うと言うことです。
案の定今回の広告も「日本経済が・・・・・。云々」

と、まるでみんなの総意を私が代弁しているんですよ。ってなニュアンスなんですね。

おそらくそういった大義を盾にして発言しないと、まるで自分が悪人にされてしまうことが
よく解っているからの防衛策なんだと思います。

原発問題に関して慎重な人の意見は
殆どがとてもパーソナルな意見なんです。
「怖いから」とかね。

わたしもそうです。自分だけは絶対に原発と心中したくないですし、被害を被るのもゴメンです。
絶対に助かりたいです。正直に言います。

一年前に何度も何度も津波の映像とセットであれだけの映像を見てしまったんですから。

わたしもあんな恐ろしいの、そしてそれが将来にわたってもの凄い後遺症を残す事なんて
ヤバいとしか言いようがないですから、怖いんですよ。

あの意見広告も、大いに結構だとは思いますよ。
言論の自由は尊重します。

もっと正直に「うちの会社が儲からなくなってしまうので、他の事はどうでもいいので、原発動かして下さいよ。」
って語ってくれたら、わたしはそれはそれで「ああ、欲深くて潔いな。」って評価しますよ。
なんだかそうやって、他人の言葉を借りて主張する人の話は、大概胡散臭いことは
40年も生きてると、解ってくるようになりました。

つうか
そもそもの経済云々の原因はね。
あんたが意見広告のせてる原因も全て、新聞に毎日原発の記事が載るようになったのも
読売さんがこんな意見広告で銭儲けしてるのも

全ての原因は

原発が動かないことが原因では無くってね。
原発が爆発しちゃった事が原因って事を、イワタニの社長さん、わすれてないかい?

事故から一年ちょっとで、そうやって都合の良いように発想が転換できるのも
タフな思考力だと思います。

社長の名前を入れた意見広告なら、自分の腹の中の本音を書きなさいよ。
男らしく無い奴だ。

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