12/06/2011

里山カレッジ初日

こんばんは

先日は眠くて寝てしまったので、すいません。
続きを書きますね。


午後1時定時に、カレッジ会場である資料館の教室で開校となりました。



1日目のテーマは「里山の道具考」
教室での講義のあとに、実際に名宝の里山で生活されている地元の方の納屋を見せてもらったり、農具などの使い方を聴いたりします。


今回の初日の講師である、山と川の学校の校長そして、里山の袋を制作されている、三島先生のお話などを伺います。
生物多様性や生態系の話しを絡めながら、里山と人間の関わり方のお話しを聴きました。
ただ、こんかいはあくまでも外に出ての見学や体感通じて、参加者になにかを感じてもらうという主旨のために
教室でのお話しは長時間には及びませんでした。

併せて参加者全員の簡単な自己紹介をします。
※どこからの参加か?
※名前
※本当の幸せとは?

等をクリップボードにサインマーカーで記入して、順番に急ぎ足で自己紹介しました。

ざっと男女半々
20代の若者から上は私の親父ぐらいの方まで、いろんな方が参加されています。
まだこの段階では各自緊張感が漂っています。

残念ながら初日は雨模様となりました。
私はこれからのワクワクした気持ちで、雨も特に気にならなくなってました。

マイクロバスに乗り込み数分で、初めの方のお宅に到着しました。

1軒目のお宅の納屋に到着です。
狭い納屋に満員電車のように参加者がどっと入りました。
ここで私は、このお宅の納屋の人口密度がここまで高まったのは長い納屋の歴史上初めての出来事なんだろうな?
と感じました。

いろんな道具
初めて見た道具
疑問がある道具に各付箋紙を貼り付けて、あとで写真の様にお父さんが説明して下さいます。
これは当時のリュックサックですね。
木材を移動するための杭にロープが繋がっています。
 こちらのお父さんのお宅の納屋では、昔は農作業に使う馬を飼ってらっしゃったそうです。
馬が動力に変わって、現在は動物は飼ってらっしゃいません。

お父さんの説明して下さる顔がなんだか輝いてるように見えたのは、私だけでは無かったと思います。
ここから新聞社の記者等も取材にやってきました。

そして、話しを聞き足らない感じもしないでもないですが、時間も押しているので、二件目のお宅に向かいます。

バスに乗り込みすぐに二件目に到着です。
実際にこちらで生活をされているので、お家が解ってしまう写真は今回は掲載を避けました。

二件目のお父さんのお宅は今農業をされていて、道の駅やJAに出荷されているそうです。
野菜作りのプロフェッショナルと言ったところですね。

家の立地場所や、建て構え、家から目の前に広がる里山と川と畑の風景・・・。
それらのあまりにもバランスが取れた条件に、ただただ「羨ましい」と言う感情が沸いてきました。

さっそく納屋を見せてもらいます。
まず、こちらも青い動力の農機が大きな場所をさいておかれています。

納屋の壁や縁に、昔うちのばあちゃんも使っていたような懐かしい道具が並んでいます。
これらは、全て野菜を作るための大切な道具です。

これは素晴らしいアイデアです。鎌の木箱の中にはなんと稲藁が密閉されているんですよ!!
だから鎌が落ちてこないようになっています。
 稲の藁は、人間の知恵と手によって、色んな形に変化します。
お父さんは、手際よく紐状にしたり、結わいたり・・・。

そして、いよいよお家の向かいにある、綺麗な畑にて「畝 うね」作りを体験させてもらいます!!
38年生きてきて、初めての体験ですよ。
普段iPhoneやパソコンなど、指先だけで世界を知ったような気になっている愚かな私にとっては、とてもワクワクした体験でした。

「もっと腰を落として、手はこの辺を持って・・・。」
お父さんの指導が入りますが、
明らかにお父さんがやった初めの1mぐらいの畝の美しさと、私が掘ったその凸凹で、湾曲していく畝の様は
自分のひねた性格を表しているようで、恥ずかしくなりましたww。
あいにく雨が強く降ってきましたが、そんなのお構いなしにみんな楽しそうに畝の体験に興奮しています。
 そして、次にこの堆肥運びのデモです。
人間が排出する「うんち」&「おしっこ」
それが人間の手によって、畑にまた循環されて、栄養の源に変化していきます。

化学肥料等がまだ世の中に無かった時代。

そして、まだ家の中のトイレが水洗トイレでは無かった時代。
人間が排出するうんちとおしっこも、当時は大切な肥料として野菜の生長には欠かせなかった事を思うと
人間・生物・植物・風土・道具それはら全てネゴジエーションしていたんだと改めて感じました。

もう今は無いうんちとおしっこの代わりに、バケツに水を入れて、天秤棒でのシミュレーションです。
このバランス感覚が素晴らしいですし、お父さんのピンと張り詰めた体幹が美しかったです。
私もやってみたかったんですが、あいにく腰痛が悪化する恐れがあるので、今回は見てるだけにしました。
参加者も、少しふらふらしながらも、楽しそうに体験していました。

そうこうしているうちに、お父さんの奥様が私たちをお気遣い下さり、温かいお茶と、お菓子・自家製の干し柿を
おもてなししてもらえました。
寒い外での作業に、お母さんのお心遣いに身体も気持ちもホッとしました。ありがとう御座いました。
 そんなワイワイと楽しい時間もあっという間に過ぎてしまいました。
辺りが少し暗くなって、バスはもう一度資料館へと向かいます。

資料館から、今回の宿泊先の「民宿しもだ」さんへと向かいます。
しもださんのHPのトップにある、絵めちゃかわいいですよ。

宿に到着して、女子は1階の部屋に、男子は2階の梁が立派な部屋に荷物を置いて、先ずは風呂に入りました。
ちなみに男子6人が一緒に寝るように部屋割りされていました。
イビキに対する耐性がない私は、ちゃっかり耳栓をもってきてました。
これがあとから役に立つ事になりました。

風呂を済ますと、1階の大広間に今日の夕飯と懇親会です。
里の食材と、地元の食材をふんだんに使った、女将さんの家庭的なお総菜がテーブルの上にたくさん並んでいます。
立派ないろりの周りで皆さん囲炉裏端会議です。
 少しずつみなさんの緊張も解けて、お酒の効果も重なって、乾杯から直ぐにワイワイと楽しい時間が流れます。
しもださん特製の鶏(けい)ちゃん焼きを囲んで、手作りのお総菜が並んでいます。
本当にどれを頂いても、美味しかったです。

私のテーブルには二件目におじゃましたお宅のお父さんがいて下さり、いろんなお話しも聴かせて頂きました。
他にも、暮らすところも性別も、世代も違う今日初めてお会いした皆さんと
日頃思っている様々な事をお話しする事が出来ました。
入浴の時も、参加した若者と色々話しをしました。

20代や私よりも若い世代で、こんなにしっかりと物事を見つめている。
日本もまだまだ大丈夫じゃんって、嬉しくなりました。

実は、この日は殆ど寝ずに参加したので、猛烈な睡魔に襲われて、11時頃に私は布団の中に入らせてもらいました。
翌日の話しでは、午前2時頃まで語り合ってた人もいたそうです。

そうして一日目の体感活動は終了しました。

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