今日土曜日はあいにくの雨模様となりました。
午後から龍谷大学瀬田キャンパスで開催された日本生態学会主催による
「生物間相互作用が作り出す生物多様性」の公開講演会に行ってきました。
5名の先生が各テーマに沿って、生物多様性の研究の事などを発表されました。
中でも京都大学奥田先生の「水でつながる人の暮らしと琵琶湖の生物多様性」の講演では
実際に滋賀県に暮らしていて、知り得ていなかった知識を得ることが出来
とても有意義なお話しを聞かせて頂けました。
先生が最後に中国の言葉からの引用で「飲水思源」と言うキーワードと「飲水思末」をのべられました。
飲水思源とは中国の言葉で、水を飲む時にはその水源のことを考えなさい。と言うことです。
そして自分達が水を利用した先(末)のことも、いつも意識することから始めることが大事だと仰っていました。
琵琶湖というのは世界でも3番目に古い湖(400万年前)で、かつその長い期間を経た多くの生物が暮らし、非常に生物多様性の高い(61種の固有種)湖として世界中から注目されている。
まさに、時間と自然が与えてくれたかけがえのない大切な湖なのです。
その琵琶湖は近畿の水瓶とされ、私たちの命と直結した重要な水資源でもあります。
先日官房長官藤村の記者会見で「滋賀県は大飯原発の地元自治体では無い。」と言う見解を述べたことについて、滋賀県の嘉田知事は「全く理解できない。政府は福島の原発事故をどう思っているのか、UPZをなぜ広げたのか。京都や関西広域連合とも連携し、最終的に首相にも説明をもとめたい。」と非常に不快感をあらわにされました。
当然のことです。
私は近年、地域や環境のお話しを様々な人から聞けば聞くほど、今回の藤村のようなこういった他人事のような発言が許せなくなりました。
311の時ですら東京は買い占めなどでパニックになりましたよね?
買い占めは日本全国に飛び火して、長い期間スーパーなどでは食品や電池が手に入らないことが露呈しました。
バカじゃなければ万が一琵琶湖で放射性物質による汚染がおこったなら
どういった事になるかは小学生でも想像が付くはずです。
※琵琶湖の水が飲めなくなる。
※琵琶湖の水を利用している近江米が食べられなくなる。作っても売れなくなる。
※琵琶湖の湖魚が食べられなくなる。
※放射能による動物や魚、植物に異変が起こり始める。
※今回の福島のように世界中から汚染地区としてのレッテルをはられる。
※観光も破滅。
※人口も減り、人間にも放射能の影響がいずれ出始める。
こうした政府や財界の暴挙を断じて許すべきではありません。
話しが脱線してしまいましたが、今日の講演会の話しを聞いていると、本当に自然や生物は
人間では考えられないほどの繊細な均衡で成り立っていることが解ります。
それを壊すことはこうした一部の狂った人間の判断でも可能ですが、それをまた正常に戻すことはいかに大変で時間がかかることかもよく解ります。
今回の先生が執筆された冊子を受付で進呈して頂けました。
こうした機会を設けて下さった主催者の方に感謝です。
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