こんばんは 各地から紅葉の知らせも届く中
昨日11月11日(ポッキーの日だそうです。)に高野山 三宝院表広間にて開催されました
「高野山 音まんだらコンサート 大貫妙子&小倉博和」に行ってきました。
実はこちらのイベントを知ったのは今月に入って直ぐでした。
しらせを知った夜中の二時頃にメールにて三宝院さんに直ぐに席の予約を入れました。
幸いなことに最近多忙だったスケジュールの私は11日がオフの日だったので、こんなチャンスを逃してはならないと直感しました。
おそらくちょうどこの頃は高野山の標高ぐらいは紅葉ですばらしいことになっている。
その紅葉のなか、しかも寺院という特別な空間で、大貫さんと小倉さんのコンサートが聞けるということに開催前から、胸が高鳴りました。
ということで、いつものようにレポートに進みます。
昨年の大晦日のパリパリに凍った高野山に伺ってから、なんと一年以内に二度も高野山に伺う事になったのも、おそらく何かのご縁なのかもしれません。
ここ最近お寺づいております。私です。やはりお釈迦様と同じ誕生日でお寺の孫の血が騒ぐのでしょうか(笑)
当日はあいにくの小雨模様でした。
電車での6時間近い移動時間で軟禁状態だった私はバスからおりてすぐの三宝院さんに少し早くお邪魔いたしました。
高野山駅からのバスで一緒だったお二人組の女性も大貫さんのコンサートにいかれるようで、美しい景色をバックに写真の撮影をお願いされました。
美しい景色にはやはり美しい女性お二人はお似合いでした。
私がいうのもなんですが、大貫さんのライブに来られる女性は、とてもオシャレな方が多いと感じます。
受付時間まで少し時間があったので、寺院のお庭を見学させていただきます。
まあ、到着時から言葉を失うほどの色とりどりの色彩の美しさと、寺院の佇まいに
言葉を無くしてしまいます。
ただただ、奇麗や美しいといった表現以外に見当たらないというか。
こちらの三宝院さんは、宿坊もされているそうです。
大きな流しやお風呂などそういった施設も少し見えました。
時間があれば、今回もこちらの宿泊プランを利用したかったのですが、
月曜日はどうしても仕事があったために、今回は日帰りでの参加となりました。
今回のコンサートの経緯は、10月にこちらの会場で開催された
うつわ祥見主宰/祥見知生(しょうけん)先生のイベントがあり、そのときにゲストとしてこられていた大貫さんに、祥見先生を通じお声掛けをされて、開催まで一ヶ月ほどの時間しかなく普通ではまず現実不可能なライブが、実現となったそうです。
細かい経緯は三宝院さんのブログで解説されてます。
2時からチェックインが行われ、3時の開演までの間、器展を拝見させて頂きました。
会場では祥見先生が器展のご案内をされていて、私は昨年松本では拝見することができなかったので、こちらの器展も楽しみにした事をお話させて頂きました。
ばたばたとライブの入場や準備でお忙しいにも関わらず器に関して丁寧にご案内してくださり、私のような器の素人にもとても親切に案内して頂き正直感激しました。
祥見先生を拝見するのは松本以来二度目だったのですが、初めて拝見したときもとても誠実なお話をされていて、大貫さんと信頼関係があるのも納得と感じました。
私は、ことし自分が手にかけた新米をどうしても特別なお碗で頂きたかったので
今回京都の作家さんの器を購入させて頂きました。
開演までの時間寺院の中を少し拝見させて頂きました。
お部屋の障子を開け、庭を見るとまるで絵に描いたような景色が飛び込みます。
もう、ほんとうにほんとうに奇麗なんです。
今年は紅葉の当たり年という事で、私は御岳、黒部峡谷、そしてこちらの高野山の紅葉を見る事ができました。
それぞれ見るたびに人として生まれた事、地球に生まれた事、そして日本に生まれ育った事を感謝しながら自然のすばらしい芸術に酔いしれるばかりでした。
標高の高い山での紅葉やこうしたもみじ等の紅葉、様々な植物にそれぞれの個性の色づきがあります。
またその色づきは、周辺の環境との調和でさらに美しくなります。
コンクリートの建物では絶対に味わえない、歴史ある寺院との色彩のコントラストはこれから始まるコンサートをさらにわくわくさせてくれました。
コンサートの会場は、したの写真のように畳のお部屋にお座布団をしいて頂き
足の痛い方には窓際のいす席も準備されていました。
今回も前から二列目のお座布団の席を準備して頂き、しかもモニターのちょうど真ん中の席だったので音も最高に良かったです。
3時よりお寺のお坊様とご住職による御勤め法要がありました。
普段正座は自分では強いとおもっていましたし、前日土曜日に虎姫の五村別院さんで
京都大学原子炉実験所の小出先生の原発講演会を伺ったときも、本堂でのおざぶとんでの着座だったので、座布団には自信があったんですよ。
ところがところが
法要も10分ぐらいで終了なのかな?とおもいきや、1時間にわたってご住職が法要をしてくださいました。
非常に有り難いことなのですが、想定外の長時間の正座に途中少し足が痺れました(笑)
まあ、修行が足りないという事です。
ただビリビリに痺れてたてなくなる事はありませんでした。
その後いよいよコンサートに入りました。
まずはギターの小倉さんが出てこられまして、ソロで3曲ほど演奏されました。
その後大貫さんが登場で「あなたと思うと」を歌われました。
開催までの短い時間で、予定を変更して小倉さんも来て頂いたそうです。
なるべくこのコンサートにあわせたセットリストや、ギターとのアレンジ等など
流石にそこはお二人とも日本のトップミュージシャンです。バッチリです。
以前山弦とのツアーがありましたが、そのときの事を思い出しました。
いつものマニュピレーターの男性も後ろで小倉さんのアレンジを支えています。
小倉さんは最近フレーズサンプリングによるループ伴奏でとても実験的なんだけども
壊しすぎない美しいギター演奏を聞かせます。
今回、やはりというか、あまり恋愛の歌が無かったんですね。
いつものライブで必ず出てくるような鉄板ソングがなかったです。
おそらく特別な空間での曲選びとアレンジの関係だとは思いますが
そのおかげというか、普段のライブではなかなか聞く事ができない宮沢賢治に関する曲などを歌ってくださいました。
東北の方言で歌われた曲を聞いて私は少し泣きそうになりました。
その後お二人で方言のすばらしさについてもmcされていました。
ほかにも赤とんぼも歌われたと思います。
演奏曲は書き留めていた訳ではないので、間違っていたらごめんなさい。
畳の部屋のすぐ横にガラス戸の向こうには紅葉が見えていて、おそらくこんな環境で大貫さんのライブを見れるのも今後なかなかないと思いました。
通常よりも曲数は少なかったですが、最後にはスポットライト意外の通常の蛍光灯を大貫さんが明るくしてみんなで歌いましょうと
大貫さんのリードのあとに、ご住職やお坊様も含めて会場の皆さんに行き渡った「高野山真言宗宗歌」を合唱して今回のコンサートは終了しました。
譜面を見た瞬間マイナーコードだったので、いろは歌自体は明るい感じの終わり方ではなかったですが
ご住職と大貫さんと小倉さんのトークが意外にも絶妙に面白く、最後は楽しく終わりました。
大貫さんのファン以外にもお寺の縁のある年配のお客様もたくさんいらっしゃって
帰りに大貫さんのCDを買われていかれていました。
そして、お寺からはお茶と、おせんべいと羊羹をみなさんに振る舞っていただき
私も昼飯ぬきだったので、美味しく頂く事ができました。
そうした普段のライブでは絶対に見る事ができないなんというか温かさというか
手作り感のあるコンサートに行く事ができ、本当に良かったです。
帰りもまた6時間近くかけてかえりましたが
なんと羽田から飛行機でこられている方もいらっしゃったようで、驚きました。
この機会を作ってくださったすべての方に感謝したいと思います。
2 件のコメント:
はじめまして。私も参加しました。ター坊のコンサートに行くたびに人の声がこんなにも心を震わせるものかと感激するのですが、今回はロケーションの素晴らしさもあって通常のライブとは異なった格別な集いになったと思います。
幸せなひとときでした。
こんばんは。コメントありがとうございます。
いつものライブとは全く違った素晴らしいコンサートだったと思います。
お寺の門を入ったときからおそらく今回のイベントは既に始まっていて、そこから家路に到着するまですべてが繋がっているようなそんな縁や繋がりを感じてしまう企画だったと思います。
妙子さんのライブだけではなくお客さんやお寺の存在感や器の展覧などすべてが一体となった正に「集い」だったと感じました。
私も深く幸せを感じる一日でしたよ。
お集りの皆様も、そういった特別なものをかんじていらっしゃったと感じます。
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