ようやく見えてきたスキー場を通り過ぎて、石徹白の集落へ下り坂になり
314号線と127号線が交わる集落の入口のそばに、今回の目的ポイントの一つでもある
「石徹白洋品店」さんが見えてきました。
石徹白は高原地区にあるために、昼夜の寒暖差が大きいので、トウモロコシの生産が盛んです。
石徹白洋品店さんの向かいにも、トウモロコシ畑がありました。
楽しそうに会話をされていました。
丁度お店の中では曽我隆行さんの写真展が開催されていまして、白山や石徹白を撮影された美しい写真が
展示されていました。
街のギャラリーではなく、石徹白のこの場所で展覧されていることが、とても意味がある事だと感じつつ、写真を拝見させて頂きました。
作品はどれも非常に美しいもので、そこにある自然や、人々の生活の息吹が感じられる素晴らしい展示でした。
タイミング良く拝見させて頂き、運が良かったというか、ありがたいです。
お店の店主に写真撮影の許可を頂き、私のお土産も選ばせてもらいました。
私がまだ若かった頃、日本はまだバブル経済の残滓の様な人々がたくさん存在していました。
かく言う私も、ひょっとしてそのうちの一人だったのかもしれません。
そして、私の少し上の世代の60年代のバブル組の人などは、まだそういった価値観を引きずっているかもしれません。
人も、商品も使い捨てのように製造していく巨大アパレル企業や、頻繁にモデルチェンジしていくことが、あたかも正義かのような錯覚。
グローバル化という言葉を大義とし、地域の歴史、産業、そして自然環境までもが破壊されていく様をなんとなく傍観しているうち
とうとうここまで来てしまったかと
気がつけば本当に取り返しが付かないところまで破壊の根は深く。
そして、昨年の原発震災によって電源大量供給の闇がディスクローズされてしまいました。
みんなうすうす感じていた人もいたことでしょう。
私もその1人だったのかもしれません。
どこかで意識を価値を変換しないと、この暴走は止まることはないと・・・・。
小水力発電というキーワードから、石徹白が注目され、こちらの存在を知りました。
わたしはこの石徹白に移住され、小さな手作り感あふれたこちらの洋品店が開店されたことを
インターネットの端っこで、一人で祝福しておりました。
まだお若い女性の店主が、過去の貴重な経験から大切にしていきたい素材や、手法、感性を形にして
お店と、ここで売られている商品作りをプロデュースされていることは
素晴らしいことだと感じます。
話しが変わりますが、少し前に見学した木之本の橋本さんでの、和楽器の弦作りも
地域の自然環境からの恩恵からによる、地元産業の継承と言うことでポストしましたが
石徹白洋品店さんでは、
※カンボジアのクメール地方に伝統的に生み出されるシルクの手織物。
※明治時代に三河地方が産地となり、水車の動力で織っていくガラガラ紡績。
他にも大麻の糸を原料とした、麻の織物等々・・・。
そうした地域の人々の暮らしや、技術を、若い女性の感性で製品化され、コンクリートの
建物で販売するのではなく
石徹白という場所に暮らし・販売されていることに、深い意味があると感じました。

店内では、お知り合いなどの手作りの作品が展示・販売もされていました。
大きな縁側の先に見えるトウモロコシ畑
いつのまにか青い空に太陽が顔をだしていました。
オーガニックコットンで織られたガラガラ紡布の織物と、ヘンプでできた石徹白大杉の可愛いイラストがプリントされていたハンカチと、グラスの手作りコースターを頂くことにしました。
お会計を済ませると、近所のお母さんと少し挨拶をして、お母さん達はおうちに帰って行かれました。
そのあと、お店の店主が冷たいお茶を入れて下さり、石徹白の事や色んなお話しを
お仕事の時間を割いて話して頂き、貴重な時間を過ごすことが出来ました。
いま日本でも若い人たちが自分達の故郷や、地域の文化をどうした形で継承していくか
知恵を出し取り組まれている方々がたくさんいらっしゃいます。
日本の様々な地方で私よりも若い人が、試行錯誤で頑張っています。
なにか元気をもらえた時間となりました。
そして、石徹白の事を教えて頂き、次回小水力発電と、石徹白大杉に続きます。




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