午後からは和良町を後に、今晩の宿泊先の郡上八幡に向かいます。
私、いって気がついたのですが、その日は郡上おどりの日だったのです。
駐車場がおどりのために使えなかったので、今晩の宿でもあるユースホステルさんに電話をして、少し早いですが、車を先にとめてもらうことにしました。
車を駐めて郡上八幡市内に観光に向かいます。
いつも訪れている水野政雄先生のショップとミュージアムに行きました。
水野先生は、郡上八幡の郡上おどりのポスターを1984年から書き続けられている
地元ご出身の作家さんです。
私が先生の作り出す絵や造形が好きなのは、里山や日本の原風景とも言えるイメージが
とても可愛く描き出されているからなんです。
いわゆるありがちな田舎っぽいタッチではなくて、先生の作品には可愛らしさというのがあると
私は勝手に感じているんです。
その、勝手に感じている可愛らしさというのは、少し違った言葉で表現するとうまくいえませんが、絵から出てくるどうしようもない楽しさみたいな感じです。
先生の作品には、動物・虫・自然の景色・郡上八幡の景色・・・。
あまり癒されましたという言葉は嫌いなのですが、先生の作品をみると、懐かしく楽しい気持ちにさせてもらえるんですね。
まあ、私の勝手な思い込みはこの辺にしておいて、
いつもはショップだけでしたが、この日は一人と言うこともあり時間があったので、
ミュージアムに入場しました。1階の展覧をしていると、先生らしき人がうろうろしていたと思っていると
私に声をかけてくださいました。
「時間ありますか?よかったら、面白いこと見ていって下さい。」
私は喜んで近くの大きなテーブルに着席して、先生のハサミで切っていく立体物の
デモンストレーションを拝見させてもらいました。
なんといろいろ見せてくださって、小一時間ほどお付き合いしてくださいました。
大野市の観光施設に行った時に常設されていた先生の作品のことを伝えると、喜んでくださいました。
たった1枚の紙をハサミで切って、上の写真の様なクワガタをまるで魔法のように作ってもらいました。
下書きはされるのですか?と質問をすると、下書きはせずに全部想像です。と・・・。
私は残念ながら絵心がないので、頭のなかのものを絵や造形に反映する作業ができない人種なので
ますますこうした超能力とも言える創造性を間近でみると、ただただ驚くばかりでした。
こちらの記事にある「少年の魂」を読むと、納得しました。
先生は私と話してる最中頻繁にゲラゲラと比較的大きな声で、笑われるんです。
自分でおっしゃった事に、自分で笑っている感じなんですが
みているこちらが不思議に思うぐらいに、よく笑われます。
ここ最近あったいろんな人の中でも、断トツに笑って、最後はこちらまで子供にかえったように
作ってもらった作品のおもちゃで遊んで笑っていました。
そんな先生は毎年草津市にあるギャラリー紀楽さんで個展を開催されているそうです。
郡上八幡まで行けない方は是非草津にある展覧会をご覧になって下さい。
いろいろ作って頂いた紙のおもちゃや作品を全部持って帰ってと気さくに言って下さり
袋に詰めて頂きました。
そしてサインも快くして下さいました。
先生にお礼を伝えて、ショップのスタッフの方にもお礼を伝えると「なかなかああいった機会がないですから、ラッキーでしたよ。」と。
午前中は雨で少しガッカリしていましたが、午後先生に直接お会いできて色々拝見させて頂き、貴重な時間になりました。
郡上八幡にこれから行かれる方は是非立ち寄って下さい。
懐かしい気持ちで心がホッとします。
そして、少し涼しいので、オープンカフェにてゆっくりとしながら
ユースホステルに戻りました。
お風呂はホテル近所の地元の風呂やさんで入浴です。
午後7時までなので、この日は朝も早かったので、早めに寝ることにしました。
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