こんばんは。立秋が過ぎ、猛暑の暑さも朝晩和らいできたかのようです。
季節の変化とはとてもロマンティックな事だと感じます。
四季のある日本。
温暖化で、節電で、再稼働でいろいろ人間が騒いでいても、自然が移り変わっていく様子を肌で感じると、自分の生の感謝を思う瞬間でもあります。
暦の上では秋ですが、そんななか先週の土曜日に長浜市西浅井町で開催された
山門水源の森現地交流会と、講演会におじゃまして参りました。
午前中は西浅井支所のホールにて琵琶湖博物館上席総括研究員の藤岡康弘氏による
「びわ湖の固有種ビワマスと水源の森」のお話しをききました。
以前日本生態学会主催の講演会で伺った 京大生態学研究センターの奥田先生の
びわ湖の固有種の話しでは、主に生物多様性に軸を置いたお話しでしたが
今回は、びわ湖と水源の森とビワマスという魚の関係・役割などをお話ししてもらいました。
お話しの中で気になった部分は、
※びわ湖や周辺河川の水温上昇の問題
です。
以前からびわ湖の水温上場に関しては、地上での温暖化問題と関連性が高く、
びわ湖の固有種や水質問題などにもとても関連していることなどを
本などで読んだ記憶があります。
琵琶湖周辺の里山エリアでの森林がもたらすびわ湖や河川へのサービスとして
写真のスライドにも記載があるので、見て下さい。
河川の水温上昇によって、ビワマスの受精後の孵化率が下がってしまう。
上流域に行くほど水温は下がっていくのですが、人工的な河川の建造物などで、遡上が出来ずに
下流域の水温が高いエリアで、(しかたなく)産卵してしまう事も彦根の芹川などでは確認されたそうです。
周辺の森林は河川の日よけや、エサなどの供給、倒木による隠れ家の形成、河川への砂礫の流入防止など、多岐にわたってよい影響を及ぼします。
大浦川の源流域である山門水源の森や、びわ湖周辺の森はこうしたびわ湖や河川で活動する生物にとって大切なエリアだと言うことがお話しでよく解りました。
先生の講義のあとは、山門水源の森を次の世代に引き継ぐ会の藤本先生のお話でした。
お昼はビワマス弁当を皆さん食べていらっしゃいましたが、私はおむすび2個で腹ごしらえをしました。
今回130人前後の参加者があったそうです。
夏休み中の子供さんもお父さんと一緒に参加していたり、大学の学生さん、年配の方等々
暑い中本当にたくさんの方で活気ある観察会でした。
私は去年保全コース見学でしたので、今年は四季の森コースです。
グループの中には大阪からみえた奥様や、大学生の男の子などがいました。
暑いだろうなーって覚悟していましたが、意外にも木々の陰に入ると、思っていたよりも暑くなく、尾根から通ってくる風との効果で、心地よいポイントもたくさんありました!!
これが森のもたらす効果と言うことが、実際に肌で感じる瞬間です。
観察会が終了して、あぢかまの里にバスが立ち寄り、ブルーベリーソフトクリームを食べて
今回の交流会は終わりました。
企画・準備などにあたられたスタッフの方のご苦労があり、体験できました。
ありがとう御座いました。
是非秋の紅葉シーズンに見に行きたいなと思いました。
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