日曜日に大津で開催された脱原発滋賀アクション主催の
「福島の現実と皆さんに望みたい事」のお話を聞いて参りました。
東北の地震と福島原発の事故から半年が経過し、人の噂も七十五日と言う言葉もあり
私の周囲での一般的な雰囲気を見ていると、特にテレビ番組等は
バラエティ番組や通常の放送に完全に切り替わってしまい、震災や原発関連のドキュメンタリーや報道を
している放送局が事実上NHKぐらいしかないレベルになってきてしまっていると感じます。
原発銀座の隣接県に暮らす私の周囲でも、特に他人事のように風化してしまっている気もしないでもありませんが
原発事故があった福島県では、まさにまだ地獄のような環境は持続しています。
黒田さんは講演の途中に何度も涙ぐむ姿がありました。
半年間の思いがこみあげてくるのと、これからの絶望的な福島の環境を憂うと感情が高まってしまうのも理解できます。
夏に福島で畜産農家をされている長谷川さんの話を聞いたときもそうでしたが
私たちが関西で感じている事とは違う地獄のような現状が、今も継続されている事は
こんなに狭い同じ日本で暮らす人間として、悲しく思います。
私たち滋賀県も、明日は我が身です。
すぐ隣に原発がいくつもいくつも並んでいます。
原発の親分のもんじゅも君臨しています。
政府や電力会社が巧に操作する情報に惑わされずに、日本の将来の為にも、継続して声をあげていかなければいけない事と思います。
私たちが暮らす大切な自然環境を、役人や電力会社の利権のためにメチャクチャにされるのはたまったもんではありません。
田中優さんの講演でおっしゃっていたのは
脱原発の運動や、とり組みを一般レベルの市民にまで浸透させるのは
たやすい事では無いと。
有名人や芸能人も反原発はタブー中のタブーです。
口にした途端に仕事がなくなりますからね。
特にお笑い系のネタで全く出てこないのもこうした証拠でしょう。
マスコミや、企業にかなり電力利権が根付いている証拠ですね。
反原発のアクション自体をキャズム理論で言う一般人(レイトマジョリティやラガード)の層まで
どのようにすれば浸透するかを私的に考えると、
やはり政治的な要素が絡んだり、労組的な要素が絡んでしまうと
たちまち一般人はアレルギー反応を起こしてしまうと思うんですね。
私自身も政治的には特に偏った思想はもっておりませんので
こういった集会などでみられる脱原発運動とは関連性の低いエッセンスが絡むとどうしても「??」と
なる気持ちも完全に無いというと嘘になります。
脱原発運動をレイトマジョリティやラガードと言われる、全く関心の無い層にまで巻き込むには
極力脱原発のみにテーマを集中して
現在トレンドになっているトピックと絡めて行くのが一番浸透しやすいと思います。
この日の会の最後に参加者のフリートークがありましたが
組合系の方の宣伝よりも、滋賀県で間伐などに取り組んでいらっしゃる女性の方のコメントは共感ができるものがありました。
私もただ単に自分が暮らしている豊かな自然環境が原発のために破壊されるのが許せないと言うだけですから。
近畿の水瓶で暮らしている滋賀県民は滋賀の将来を破壊させないアクションが必要だと感じます。
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