7/12/2010

Nick DeCaroのItalian Graffitiを改めて検証してみる。

Nick DeCaroのItalian Graffitiです。

写真の髭オヤジからは想像もできない、とても心地いいナンバーが40分にわたってレコーディングされています。
基本的に所謂ブルースとか、どろどろのロックとかあまり好んで聞く方では元々なかったんです。

嫌いでは無いんですが、所謂ロックというのはバンドでのアレンジが前提で
ギター、ベース、ドラム、ボーカル。
まあそれにピアノとか、ハモンドとかのオルガンが少し入るぐらいで、あまり小洒落た楽器は入りません。

中学生の時にハードロックとか聞いていたときがありましたが、今では全然聞いていません。

このアルバムは殆どがカバーソングで、プロデュースはあのトミーリピューマとの共同。
有名処では
スティーブンビショップ
スティービーワンダー
ジョニミッチェル
トッドラングレン
などの楽曲からカバーされています。
元々の曲が素晴らしいのは言うまでもありませんが、このアルバムはアレンジを聴くアルバムです。

まず、コーラスのアレンジが非常に素晴らしいと感じます。
私が産まれた翌年にこのオリジナルアルバムが発売されていますが、音楽は時代では無いと言うことを感じます。

そして、弦のアレンジ。
なにより、この弦とコーラスの重ね方が本当に素晴らしい。
自分が当時生きていたら、このレコーディングの現場を生で見てみたいと思わせるほどです。
当然打ち込みはありません、全部人間が演奏しています。

こういったソフトロックとかAORの編曲でおしゃれ感を増す楽器として
ハープ、フルートがあります。
それらの楽器も巧に配置されています。

CD化されてだいぶ経過しているので、私が持っているCDも92年発売の奴です。
20年ほど経っているので、そろそろリマスター盤が欲しい気もします。

しかし、この当時のレコーディングというのは贅沢だったんですね。



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